『帰ってきた「苺ましまろでショー」』inとらのあな

苺ましまろ オリジナルビデオアニメーション 1〈初回限定版〉

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ひとみ:みなさん、こんにちは。生天目仁美です。よろしくお願いします。
まみこ:今日は、ようこそお越し下さいました。アナ・コッポラ役の能登麻美子です。
(見つめ合う二人)
――いいなあ、もう。
ひとみ:(司会役の)中山さんがいないと会話にならないから。
まみこ:そうなんですよ。
ひとみ:二人でいると、言葉ないんだよね。
まみこ:なんか、言葉のないところでね。
ひとみ:だから、中山さん頼りにしてます。



――もともとはTVシリーズからスタートでしたが、もう2年半経つんですね。2005年の夏から。
ひとみ:アフレコ自体が早かったんですよね。
――放送が始まった頃には、もう終わりだった。
ひとみ:憶えてる?
まみこ:う〜ん。
ひとみ:私、憶えてるのは、オーディションを受けに言ったとき、麻美子に会ったのを憶えてる。電車のなかで。
まみこ:わたしたちが? ほんと?
ひとみ:それで、今度、「苺ましまろ」ってオーディションを受けるって話をした。
まみこ:はぁ〜。(思い出せてない)
ひとみ:ごめん、わたし麻美子のこと愛しすぎてるみたい。
――それは妄想じゃないんですか?
ひとみ:妄想下手なんですよ。
まみこ:わたし、ナバのこと大好きなんだけど。そのうち思い出します(笑) オーディションでは何役か受けたんですよね。
――裏話になるんですけど、実はみなさん、こちらが想定していた役と、微妙にずれて受かったんですね。
ひとみ:麻美子は何役だったの。
まみこ:わたしは茉莉ちゃんだったの、最初は。それでアナちゃんも読んでみてって言われて「それじゃ録ります」って。
――生天目さんは伸恵と……。
ひとみ:違いますよ、わたし最初はアナだったんですよ。
(会場騒然)
ひとみ: え? アナなんだって思って受けたら「もういいです」って(笑) 
――伸恵がバッチリだったんですよね。
苺ましまろ オリジナルサウンドトラック
ひとみ:アナで行ったのに、アナは録ってももらえなかった。
――伸恵がいちばん最初に決まったのかな。アナをどうするかって話になって、川澄綾子さんと役を取り替えてもらったんです。美羽は、ぶっちぎりで折笠富美子さんでした(笑) 千佳は何人か候補が残ったんですけど、最後は生天目さんとの声とのバランスで(千葉紗子さんに)決めました。
ひとみ:紗ちゃんと会ったのは初めてだったんですね。あ、兄弟……姉妹なのかって。ドラマCDがあって、アニメ本編があって、ああ、姉妹だなって。芝居の種類が似てきた。
――でも、本当に伸恵ですよね。OVAの2巻で、アナを愛でてるシーンがあるじゃないですか。まんまなんですよ。スタッフが生天目さんの様子を参考にしているのか、伸恵に生天目さんがひっぱられてるのか、もはやわからない。
ひとみ:なんか嬉しくって。
まみこ:役の上でもそうなんですけどね。個人的にもね。あったかいんですよ、本当に。
ひとみ:や−だー、もー。
まみこ:すっごい満たされるのー。だからー。
ひとみ:まみこー。
――というようなやり取りをね、現場でもね(笑)
ひとみ:気持ち悪がられてるね。「はいはい、本番いきますよ」(笑)

――基本は5人じゃないですか。マックスでも10人くらいで。
ひとみ:良い意味で濃い現場ですね。
まみこ:淡々とした日常なんだけど、密度が濃い。
――掛け合いが多いので、どうしても時間がかかってしまいますね。
ひとみ:そうですね。サラリといくときと、一言に、何回もリテイクをもらうときがありますね。
まみこ一言のときが多いよね。
――会話は流れでいけちゃうんですけど、この一言って、監督がこだわってたりするんですよね。
ひとみ:面白いですよね。こうしてくださいって言われるんじゃなくて。こういう雰囲気のものを出してくださいって言われる。こっちも手探りなんですよ。
まみこ:台本を読んでても、現場でみんなと掛け合ったとき「あ、こう来るんだ、じゃあ、こう返そう」っていう面白さがあった。
ひとみ:ここに来た人は、きっとみんな観てるですよね。
――面白かったですか?
ひとみ:何もないですけど(笑)
――僕らも、ときどき心配になるんですよ。派手な戦闘シーンがあるわけじゃなし。楽しんでもらえてるのかなって。
(会場拍手)
ひとみ:すごい感情の起伏があるわけじゃないんだけど、自分の素に近いところでやらせてもらってるんで。……逆に、素って難しいですね。
まみこ:うん。
ひとみ:最初は、伸恵っていうキャラクターがわかりづらいところがあって。
――1歩引いてる感じですよね。
ひとみ:大人なんだけど、子供の目線がわかるっていうね。そのあたりが自分で難しかったんですけど、回を重ねることに、これくらいはっちゃけても大丈夫だってわかってきて、どんどん楽になってきた。アナちゃんは、これくらい愛でてればいいんだなって(笑)
――アナはどうでした? 途中からの登場でしたが。
まみこ:途中と言っても2話からでしたけどね。アナを離れて、一個人としてみたとき、風景の描写だったりとか、本当にこの人たちは……美羽ちゃんとかいたら困るけど(笑) なんだろう、すごいゆるいですよね。なごむって言うのかな、疲れて帰ってきたときにピッと観たりすると……、いや、そんなに疲れてるわけじゃないんだけど(笑)、すごいほっとするんですよね。
――こちらは、はっちゃけさせようとは思うんですけど、難しいですね、アナちゃんは。
まみこ:わーってなるところもあるけど、茉莉ちゃんをなだめたりね、そういうバランスがすごく面白い娘だな〜って。

――お好きなキャラクターっていますか?
ひとみ:難しいよねえ……。サタケ?
まみこ:(笑)なるほどねー。
ひとみ:サタケは可愛い。
――動物がひとりづついるんですね。キャラクターCDのジャケットにもありましたが。あのう、なんて言ったらいいのか……(話につまる)
ひとみ:(すかさず)麻美子は誰が好き?
苺ましまろ キャラクターイメージCD(1)「千佳」苺ましまろ Chara-CD(2)「茉莉」苺ましまろ Chara-CD(3)「アナ」〈初回限定生産〉苺ましまろ Chara-CD4 美羽<初回限定生産>
まみこ:わたしはー。このなかで決めるのは難しいんですけど、ちょっと離れるとね。お爺さん?
ひとみ:チョーさんは凄いですよ。
まみこ:わたしたちが言うのもなんですけど。
――現場ではみんな笑ってますものね。
ひとみ:マイク前で立っている姿が、明らかに画面の中のお爺さんと同じなんだもの。
――スタッフもお気に入りで、どんどん出番が増えていく。OVAは全巻出てきます。話を戻しますが、ひさびさにアフレコをやってどうですたか?
ひとみ:そうですねー。やっぱり懐かしかいという感じはしたし。
――みんな、すんなり入っていけてましたね。失礼ですけど、もう少してこずるかと思ったんです。1年近く空いたわけですから。
ひとみ:わたしも意外でしたよ。前の日は、本当に緊張しちゃって。
まみこ:わかる。不安でね。「あれ、こんなんだったけ」みたいに。でもみんなの声を聞いて、そこにいたら「わかる!」ってなって。
――耳が覚えてる、みたいな風なんですかね?
ひとみ:空気がね。アニメ本編の頃に急に戻るっていうか、心が憶えているみたいな、そんな感じだったね。
――普通、ブランクが空くと、イントネーションとか、「もっと若くしてください」みたいにリテイクを出すことが多いんですが、まったくなかったですね。

――OVAで印象に残っているところはありますか?
ひとみ:いろいろあるからね。
まみこ:うん。
ひとみ:なんだろう……。マンガかな?
まみこ:わたし、2巻でサイッコーに笑ったところがあるんですけど。もう、大爆笑だったんです、最後の方が。
ひとみ:あ〜。
――じゃあ、1巻のダイジェストと2巻の先行映像をご覧いただきます。
(脇に着席する二人)

――2巻の限定版特典には、携帯ストラップクリーナーがつきます。
ふたり:かわいい〜。
――こちらがジャケットです。坂井久太さんの描き下ろしです。
ひとみ:アナちゃんは、いつも可愛い小物を持ってるよね。
まみこ:この前は、首にチョウチョみたいなのをつけててね。
ひとみ:アイキャッチも好きなんですよ。
まみこ:ちょっと伸恵がセクシーでね。
ひとみ:ふだん、あんなにフィーチャーされたことないから……。
まみこ:ん〜、大好き!
ひとみ:違うの、みんなの愛はわかってるの。
まみこ:本当、伝わってる?
ひとみ:伝わってる!

  • 第1巻の上映

(朝、目覚める伸恵)
まみこ:<けだる感>がいいよね。
ひとみ:これ、わかる〜。
(登校シーン)
ひとみ:ほんと、眼とかね。
まみこ:キラキラしてね。
――大変だったんですよ。すごい時間がかかって。
(授業シーン)
まみこ:SEが本当面白いですね。
――音響の中野さんは、すごい寡黙な職人って感じなんですけど、どうしてこんな音をつけてくるんだろう?
まみこ:逆に、音楽は少ないですよね。
(アナが日本語を話すシーン)
ひとみ:わたし、ここで「羊頭狗肉」って言ってるんだよ。誰か気づいてくれないかなあって。
まみこ:ああ、ガヤで?
ひとみ:たまに、子供もやってるのにさ。
(下校シーン)
まみこ:あのリュックがね。
ひとみ:可愛いよね。
(辞書を引くシーン)
――この辺、折笠さんが勝手にやってます。
(お風呂のシーン)
――生天目さんはお酒飲めないんですよね。そこは伸恵とは違う。
ひとみ:でも、近くに飲兵衛がいるから(会場笑) そこから観察してね。
まみこ:なるほど〜(笑)

  • 第2巻の上映。

(ネタバレにつき中略)


  • 最後に。

ひとみ:「ましまろ」って、ひとりで見るのも楽しいですけど、みんなで観ても楽しさを共有できますね。前に「TBSアニメフェスタ」でやったときも、そう思った。
――みなさん、ときどき集まって観るって話がありましたけど。
ひとみ:観たね。
まみこ:お鍋つつきながらね。
――笑いながら?
まみこ:けっこう、みんなガン見ですね。
――会話もなく?
まみこ:食べて。
ひとみ:笑って。
――そろそろ終了間際なんですけど、いかがでしたか?
まみこ:一緒にね、ここに来てくださったお客さんの反応を直にっていうのが、やっぱり嬉しくって……。大丈夫?
ひとみ:大丈夫だよ。
まみこ:ナ〜バっ。
ひとみ:な〜んだいっ。
まみこ:話して(笑)
ひとみ:あ、はい。こんなに長くなったのも、応援してくださる皆さんのおかげだと思います。この前、監督とも、これで終わるのは寂しいねって会話をしたばかりで。
――現場サイドとしても、皆さんの応援があればやりたいんですけど、原作のストックが。
ひとみ:劇場版でもいいかなあと。2時間も誰が見るんだよ(笑)
まみこ:心地よく眠れるかな(笑)
ひとみ:じゃあ、30分上映して、30分お昼寝みたいにね。

  • 以後、お渡し会につづく。品物は、ポストカードでした。