「TBSアニメフェスタ2003」

  • 巫女ラジ」で話題になっていた「真月譚 月姫」ステージのレポート(当時、同人誌用に書いたもの)を見つけたので、載せておきます。ああ、懐かしいね。

 TBSが、毎年夏に開催している、大規模なイヴェント。今年は、『ゲットバッカーズ 奪還屋』、『探偵学園Q』、『ヒートガイJ』、『ぽぽたん』、『ちっちゃな雪使いシュガー 特別篇』、『まほろまてぃっく〜夏のTVスペシャル〜』が上映された。『真月譚 月姫』のキャストは、この日が初公開で、出演者は事前に告知されていなかった。また当日は、台風の接近する、あいにくの天気だった。

 まず、プロモーション映像の上映後、総合司会のTBS向井政生アナウンサーによって、キャストが発表される。キャラクター画像に、著名な声優名がスクリーンに映し出されるたびに、客席から歓声が上がる。しかし、「生天目仁美」と「伊藤静」では、「誰だろう?」 と戸惑っている雰囲気に。ステージに登場したのは、他に、折笠富美子かかずゆみ植田佳奈

――それぞれ一言づつ挨拶しましょうか。生天目さんから。
生天目アルクェイド役、生天目仁美です。本当に<わたしを見るのが初めて>という人ばかりだと思うんですけど、珍しい苗字なんで、覚えて帰ってください。よろしくお願いします。
――生天目さんは、生の天の目と書いて。
生天目:ナバタメです。
折笠:みなさん、こんにちは。シエル役の折笠富美子です。雨の中ありがとうございます。
伊藤:遠野秋葉をやります、伊藤静です。あの、すごい人に圧倒されて緊張しています。
植田:え〜と、琥珀役をやらせていただきます、植田佳奈です。よろしくお願いします。(客:歓声) ありがとう〜、げんき〜?
かかず:琥珀の双子の妹の、翡翠役をやらさせてもらいます、かかずゆみです。よろしくお願いします。
――それぞれ映像を観て、どう思いましたか?
生天目:あの、この中でプロモに参加してるのは、わたしだけなんですけど。もう色がついて、すごい……感動したというか、鳥肌がバーッと立って、まだ治まってないんですけど。
――やばいですね(笑)
生天目:すごい楽しみです。
折笠:もう、ドキドキしました。この先が気になります。
伊藤:なんか、すごいきれいで、もう、「ああ、わたし、これに参加できるんだあ」な気分でいっぱいです。頑張りたいと思います。
植田:過激ですよね。いきなり、プロモーション映像でビシャーッていうのも。(客:笑) ちょっと、びっくりしたんですけど。
――よくTBSの放送審査通ったなあと。
植田:みなさん、真似しちゃ駄目ですよ〜。(客:笑)
――血がビシャーッ、ていうところ、審査の人に見せなかったんじゃないかと(笑)
かかず:音楽も、なんかゆったりと、すごく良い感じの音楽で、映像もきれいで、今後どういう展開になっていくのか楽しみです。

――原作は、同人ゲームということなんですけど。皆さんは、ゲームをおやりになるんですか? 生天目さんだけは、『月姫』のゲームもやっているっていう風に聞いたんですけど。
生天目:はい、やりました(笑)
――クリアしたんですか?
生天目:はい……、しました。(客:拍手) アルク・トゥルーエンドで(笑)、いきました。
――で、2周り目もちゃんと?
生天目:今、とっとことっとこ進んで。
――とっとことっとこ?
生天目:今、秋葉さんまでいきました。
――じゃあ、3周り目ですか。
生天目:3周り目ですね。アルク、シエル先輩、秋葉と……攻略しております。
――全員を制覇する勢いなんですか?
生天目:いちおう、あの、(アフレコが)始まる前には、全員<やって>やろうと思っております(笑)
――夜中にひとりで、うら若き女性が……(笑) あのう、こんなことを言って失礼なんですけど、ぶっちゃけ、<エロゲー>好きなんですか? (客:歓声)
生天目:初めてやったんですよ! なんで!? ひど〜い。
――でも、ゲーマー?
生天目:あ、ファミコン大好きですね。本当に、このあいだ、『ポートピア連続殺人事件』を……。(客:歓声&拍手)
――かなり年季の入ったゲーマーだということで(笑)
生天目:はい、年季入ってます(笑)
折笠:わたしは……、プレイステーション2は、オブジェと化している感じで(笑) 『ぼくのなつやすみ2』を、発売と同時に買ったんですけど、今でも夏休みです(笑)
伊藤:わたしは、けっこうゲームが好きでやるんですけど、<コワイ系>のゲームが全然駄目で。『バイオハザード』みたいのが、できなくて。なんかドーンッて出てくると、ポチッと消してしまうんです。(客:笑) シミュレーションゲームとか、マニアックなのが好きです。
植田:わたしも、ゲームは熱中したら、おうちに帰ったら夜どおしで、ずうっと、そればっかりやってるタイプですね。
――たとえばどういうのを。
植田:え〜と、今は<某ギャルゲー>を……。(客:笑) まあ、ね。いろいろあるんですよ(笑) 楽しんでます(笑)
かかず:わたしは……オセロゲームとか(笑) そういった盤ゲームですね。
――任天堂とかエポック社とか(笑)
かかず:向井さんは、あれですよね。<王様ゲーム>ですよね。(客:笑)

――ちなみに、この主人公の志貴というのは、特殊能力の持ち主なんですが、みなさんの特殊能力を教えていただきたいんですけど。
生天目:特殊というかですね……。ソフトボールと、バレーボールが得意です。
――じゃあ、かなりスポーツウーマン。
生天目:横浜出身なんですけども、一応、横浜市で2位でした。ソフトボールもバレーボールも。
――すごい。両方とも2位。じゃあ、声優の中で、いちばん運動神経が良いかもしれないね。
生天目:本当ですか(笑)
――バレーは、アタッカーですか?
生天目:クィッカ−。ブロックとかする。
――センターですね。
生天目:そうです。
――本当にやってたんだ。
生天目:やってました、やってました。
――今、ちょっとヒールだからね。サーブの形だけでも。
生天目:え〜。わたし、サーブかっこ悪いので有名だったんですよ。
――本当に2位ですか(笑) じゃあ、マイク持ってますから。そ〜れっ!
(サーブのポーズを取る)
折笠:わたし、あの、いろいろ考えたんですけど、身近なところだと、<ミカンの早食い>がすごく。(客:笑)
――事前にわかってたら、ミカン用意してたのにねえ。
折笠:あと、一輪車とか乗れますよ。
――披露できないようなもの選びましたね(笑)
折笠:いや、本当に。機会があれば。
伊藤:わたしは、考えた結果、何もないなあと思ったんですけど……。すごくよく転ぶんです。それで<転ぶこと>が得意かな。すいません。
――それは『まほろまてぃっく』の、みなわちゃんみたいなものですか? (客:拍手)
伊藤:できれば、苦手にしていきたいなあと。
植田:ちょっと過去のものなんですが、アマチュア無線。免許もちゃんと持ってるんですよ。
――なんかカードみたいなもの。
植田:あ、そうですそうです。プラスティックのカードで、とっても……。安っぽいって言っちゃ駄目なんですけど(笑)
――今もやるんですか。
植田:最近は、やらないですね。高校時代に主にやっていて。
かかず:わたしは<つなわたり>(客:笑)
――それは、人生がつなわたりってことですか。(客:拍手)
かかず:違う〜。つなと言っても、ワイヤーなんですけど。
――ちょっと待って。なんで、そんなことできるの? 練習する機会ないじゃないですか。
かかず:ワークショップを受けに行っちゃいました、サーカス芸の。
――そうなんだ。
かかず:オリちゃんと、ね。サーカスができるね。
折笠:サーカス一座が、できあがりました(笑)

――生天目さんと伊藤さんは、今回のような大きなイヴェントというのは、初めてに近いと思うんですけども。
生天目:いや……、もう、さっきですね、楽屋のほうで。どうしようどうしよう。1700人お客さんがいると聞いて。みんなカボチャだよ、みんなジャガイモだよ、みんなキュウリだよと言いながら、(客:笑) 伊藤静さんと言ってました。
――実際、ステージに立って、カボチャだと思えました?
生天目:いや……、人間でした。(客:拍手)
伊藤:わたしがすごいスベッてばかりで……。痛々しいわたしですいません。もう、緊張してるので、許してください……。(客:拍手)

――植田さんとかかずさんは、今回<メイドキャラ>なんですけど、(客:歓声) 今まで演った事はありましたっけ?
植田:ん〜、無いですね。
かかず:わたしも、たぶん、レギュラーとかでは無いですね。なんかね、そういう格好しているけど、実はウェイトレスとかいうのは、ありますけど(客:笑) メイドとしてお仕えしている、っていうのでレギュラーは、初だと思います。
――ちなみに、かかずさんと植田さんは<えっちなのはいけないと思います>か?(客:笑) 作品違いますけど(笑)
植田:えっちなの、ですか。うーん……。でも、旦那さまになら、ご奉仕するかも。(客:大歓声)
かかず:みんな、きっとね、結婚したいと思ったよ(笑)
――「旦那さまと呼べ〜」って(笑)
植田:旦那さまに、なってください(笑)
――かかずさんは?
かかず:あ、個々それぞれで、いいんじゃないですか。(客:笑)
――うまく逃げられましたねえ(笑) それでは最後に、皆さんの意気込みを、それぞれ語ってください。
生天目:はい、わたしにとって、も大きな作品になっていくと思いますので、応援の方、よろしくお願いします。今日は、ありがとうございました。
折笠:まだまだ、謎の部分もたくさんあるんですけれども、今日、プロモーション・ヴィデオを観て、もう「食いついたぜ」って感じなんで(笑) 皆さんと一緒に、楽しみながらアフレコしていきたいと思います。よろしくお願いします。
伊藤:わたし、秋葉というキャラが、とても好みの女性なので、頑張って演じていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
植田:いちど、秋葉原に行きましたときに、ポスターを見て、ひとめぼれした作品なんです、実は。だからもう、気合いいっぱい、頑張りたいと思いますので、みなさん応援してください。
かかず:わたし、先ほど資料を見せてもらったら、<ホラー・ファンタジー・ラヴストーリー>ということなので、怖いのも、ファンタジックなのも、ラヴもあるんだなあと思って、この先がとても楽しみです。翡翠自身は、すごく大人しくて、無感情なキャラらしいので、あまり地を出さないように、頑張って演じていきたいと思います。

――最後に折笠さんに、エンディングテーマについて、ちょっと聴きたいんですけども。
折笠:最初に、歌詞がまだあがってない段階で、曲を聴かせていただいて。なんだか、<すごく切ないんだけど温かい>っていうような印象を受けて。歌詞がアルクェイドの気持ちを……。とにかく旋律がすごく繊細な感じなので、とても難しいんですけど、歌うときは必死に心を込めて歌いたいと思っています。

 最後に、折笠富美子が、主題歌「輪廻の果てに…」を披露した。